皆さん、長崎からこんにちは。ニューヨーク帰りのインテリアデザイナーの秋野です。今日はニューヨークに長年住んだ私が、お金をかけずにできるニューヨークの楽しみ方を一つご紹介します。ニューヨークを旅行などで訪れたとき、体験してみてください。絶対にお薦めです。
私の住んでいたマンハッタンのキップスベイは名前の通り、海岸寄りにあります。東側に歩き続けると、最終的にイーストリバーに着きます。そこにはNYCフェリー乗り場があります。NYCフェリーはニューヨーカーの通勤用に作られたフェリーで、私の住んでいた地区には沢山大きな病院があったので、そこで働いている人達が、クイーンズやブルックリンからフェリーで通っていました。フェリーの停泊する場所の近くの住民は、地下鉄を使うよりもフェリーでマンハッタンに通った方が、便利な場合があるのです。私もフェリー乗り場の側に住んでいたので、仕事で時々ダウンタウンのワールドトレードセンターに行くときに、このフェリーに乗ってウォール街まで行っていました。
上の写真のように、NYCフェリーは小型のフェリーでデッキにも客席があり、天気の良い日は潮風を浴びながら、またマンハッタンの美しいスカイラインを横に見ながら、ダウンタウンに下って行くこともできます。まるでパノラマレンズでマンハッタンを側面から眺めているようです。波の荒い日は、この小さなフェリーは時々浮き上がってジャンプすることがあって、乗客で悲鳴を上げる人もいますが、慣れれば大丈夫です。
私が夏に友達とよくこのフェリーを使ってやっていたことは、川下り涼みです。観光客にはまだ余り知られていない、夏の風物詩だと思います。ニューヨークの夏は日が長く、夜8時半ごろが日没です。その少し前にイーストリバー34丁目でこのフェリーに乗り込み、ブルックリンブリッジまで川下りをします。フェリーに乗ったばっかりの時には、まだ太陽が完全に沈んでなくて、時々太陽が高いビルの間から見えます。後ろから逆光線でビルを照らしていて、いかにも映画で見る憧れのマンハッタンのイメージです。ダウンタウンの方に着くころには太陽はすっかり沈んで、下の写真のように、まるで絵葉書を目の前で見ているように見えます。
一番最初の写真と下の写真はブルックリンブリッジパークで撮ったものです。フェリーをここで降りて、この海に沿った公園で散歩して涼むことが出来ます。ライトアップされたブルックリンブリッジを目の前で見たときには、「ニューヨークに来て良かった」と誰でも思うでしょう。何度見てもとても感動的だったのを思い出して、このブログを書きながら、ニューヨークのことが懐かしくてたまらなくなってしまいました。
NYCフェリーは、お金をかけずにニューヨークを楽しむ一つの方法です。フェリーの運賃は私がニューヨークにいたときには、$2.75でしたが、現在は$4.00に値上がりしたようです。観光船は値段が高くて、ダウンタウンと自由の女神のあたりを回るだけで、マンハッタン側面に沿っての川下りはしません。マンハッタンを側面から眺めることは、観光客にとっては考えてもいなかった観光の仕方かもしれません。ぜひ体験してみてください。
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